演題募集・利益相反
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1. 演題応募について
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2. 奨励賞演題
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3. 一般演題応募要領
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4. 版権・著作権について
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5. 利益相反について
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6. 倫理規定について
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7. 電子ジャーナルについて
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8. 一般演題(口演・ポスター)
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9. 特別プログラム 公募演題
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10.演題登録システム(マイページへのログイン)
1. 演題応募について
応募方法
演題は、画像も含め、すべてインターネットによるオンライン登録となります。
演題応募期間
奨励賞演題
2025年10月2日(木)正午~12月18日(木)
一般演題(口演・ポスター)
2025年10月2日(木)正午~12月18日(木)
特別プログラム 公募演題
2025年10月2日(木)正午~12月18日(木)
演題募集に関するお問い合わせ
演題応募システムに関するお問い合わせ
日本超音波医学会第99回学術集会 演題登録システム管理・運営
株式会社 センキョウ 内
E-mail. websystem_jsum99@senkyo.co.jp
その他のお問い合わせ
日本超音波医学会第99回学術集会 運営事務局
株式会社MAコンベンションコンサルティング
E-mail. uw2026@macc.jp
2. 奨励賞演題
応募条件
- 本学会の会員であることが望ましい。
入会手続きはこちら - 既受賞者でないこと。
- 2026年3月31日で40歳以下であること
(昭和60(1985)年4月1日以降に生まれた方に応募資格があります)。 - 未発表の演題であること(他学会等において既に発表した演題は応募できません)。
- 1人1演題の応募であること。
- 国内で行われた研究であること。
- 利益相反の有無を申告すること。
- 応募に際し、共著者の承諾を得ていること。
※共著者の承諾とは、筆頭著者が主体的に研究を行ったものと認め、筆頭著者が単名で受賞することを了承することをいう。
応募形式
- 奨励賞演題応募ページから演題登録を行う。
- 日本語での口頭発表であること(但し、日本語が母国語でない場合は、英語での発表のみ可とする)。ポスターでの発表は不可。
- 特別企画(シンポジウム、ワークショップ等)と同一テーマでの重複応募は不可。
審査方法
一次審査
奨励賞選考委員会にて演題抄録を審査した上、採否をメールにて通知致します。また、一次審査を通過しなかった演題は、一般演題の応募として扱う事ができます。
二次審査
第99回学術集会中に開催する選考口演会で発表して頂いた上、顕彰委員会での選考を経て、奨励賞受賞者を決定致します。なお、二次審査では業績も加味して審査を行います。
業績は、論文・学会発表(筆頭・共著問わず)を三編以内で記載し、提出していただきます。
表彰のご案内
- 第99回学術集会会期中に表彰式を行い、賞状および副賞を贈呈いたします。
- 日本超音波医学会ウェブサイトに受賞者氏名、演題名などを掲載致します。
3. 一般演題応募要領
抄録執筆要領
- 日本超音波医学会の方針により、共著者は原則として9名までです。
- 演題名は日本語全角40文字以内、英語の場合は半角150文字以内です。
- 抄録は演題名や所属機関名、著者名などは記載せず、本文のみを記入してください。
- 抄録本文は全角で1,500文字以内です(半角カタカナは使用不可)。ただし、画像がある場合は全角1,000文字以内となります。参考文献は本文の文字数に含みます。
- 「超音波医学」投稿要領の和文抄録に沿って、目的・対象、方法・結果、考察・結論などのようにできるかぎり項目を立てて記載してください。
- 画像ファイルは1点のみ提出できます。2枚以上の画像、表などのデータの提出を希望する場合は、1つのファイルにまとめて作成してください。
- 画像ファイルを差し替える(変更する)場合は、新たに画像ファイルを参照から選択してください。
- 抄録は、募集期間中はいつでも何度でも修正、更新していただけます。
4. 版権・著作権について
版権を含めた著作権は公益社団法人日本超音波医学会へ譲渡されます。学会誌に掲載済の論文を著者本人がインターネット上で公開する場合は、和文誌・英文誌の方針一覧をご参照ください。
5. 利益相反について
公益社団法人日本超音波医学会(以下、本会)では、医学と工学が共同して超音波装置の開発およびそれを利用した研究・診療に携わることが多く、これらの活動が学会の発展を支えてきたといっても過言ではありません。また、多くの成果は、その後産業部門との連携により医療の進歩に役立ち、社会に還元されております。しかし、産学連携活動においては、所属組織および個人に本会の目的である公的利益の増進と相反する金銭・地位・利権などの私的利益が発生する場合があることが知られています。この公的利益と反する私的利益が存在することは利益相反(conflict of interest:COI)と呼ばれ、その増加は健全な学会活動を妨げる可能性があります。
そこで、本会では健全な学会での活動を促進するため、利益相反に関する見解( 日本超音波医学会の利益相反に関する指針(PDF))を示し、研究者の立場をより明確にすることにより、本会に関連する事業に参加する者の社会的信頼を確保すると同時に、学術団体としての社会的責務の遂行を目指しております。ついては、演題をご登録いただく際に、利益相反の有無について必要事項を記載していただくようお願いしております(必須項目です)。
なお、会期当日の発表時使用するスライドには、利益相反についての情報開示のため、利益相反の有無に関するスライドを作成、使用してください(作成に際しては 発表時の利益相反のスライド作成例を参照してください)。
6. 倫理規定について
本会では、医療技術の進歩を指させる研究のために被検者が不利益を受けることがあってはならない、また、動物の虐待につながってはならないという考えのもと、倫理規定について申告していただくようお願いしております。
7. 電子ジャーナルについて
応募し採択となった演題は、後日、本会web siteの電子ジャーナルページにて演題が公開されます。
演題の公開を延期して欲しいなどのご希望には対応することができません。
8. 一般演題(口演・ポスター)
応募時の注意点
- 超音波医学に関するもので、未発表のものとします。
- 筆頭著者、共著者とも、本学会の会員であるか否かは問いません。
- 利益相反の有無、倫理規定について申告してください。
- 一人で複数の演題をご応募いただけます。
- 症例報告もご応募いただけます。
- 英語でのご発表をご希望の方は、その旨、 運営準備室にご連絡ください。
審査方法
ご提出いただいた抄録を審査した上、3月下旬頃に採否をメールにて通知いたします。
講演分野(カテゴリー)
- 工学の場合
- 工学キーワード(必須)/臨床キーワード(必須)
大分類 | 中分類 | 小分類 |
---|---|---|
基盤技術 | 基礎音響特性 | 音速/音響インピーダンス |
減衰 | ||
散乱 | ||
非線形効果 | ||
超音波診断の安全性と音響作用 | 加温(熱的作用) | |
バブル/キャビテーション(非熱的作用) | ||
音響放射力(機械的作用) | ||
音響化学的作用 | ||
診断安全性 | ||
超音波治療と基になる音響作用 | HIFU治療(熱的作用) | |
HIFU治療(非熱的作用) | ||
LIPUS治療 | ||
音響化学治療 | ||
バブル・キャビテーション 応用治療 |
||
衝撃波治療 | ||
治療安全性 | ||
超音波照射生体作用/動物実験 | ||
機器基本 | トランスデューサ | |
探触子 | ||
音場計測/音場制御 | ||
ビーム偏向 | ||
性状/機能計測 | 計測標準化/ファントム | |
血流計測/ドプラ計測 | ||
変位・歪み計測 | ||
粘弾性計測 | ||
組織性状 | ||
骨 | ||
肺 | ||
臨床機器 | 信号処理/画像解析 | |
診断装置/治療装置 | ||
携帯型超音波診断装置 | ||
標準化/DICOM | ||
新技術、臨床応用 途上技術 他 |
フュージョンイメージング | |
生体内温度計測 | ||
造影剤 | ||
内圧測定 | ||
超音波内視鏡(EUS) | ||
血管内超音波(IVUS) | ||
管腔内超音波(IDUS) | ||
高周波超音波/超音波顕微鏡 | ||
光超音波 | ||
超音波CT | ||
3次元処理 | ||
人工知能応用/ビッグデータ/ インフォマティックス |
||
ナビゲーション | ||
テレメディシン/在宅医療 | ||
薬物送達 | ||
その他 | 実験技術 | |
アーチファクト | ||
その他 |
大分類 |
---|
循環器 |
血管 |
呼吸器 |
消化器 |
乳腺 |
甲状腺頭頸部 |
産婦人科 |
腎・泌尿器 |
運動器 |
小児 |
体表 |
麻酔 |
教育 |
眼科 |
検(健)診 |
point of care |
- 臨床の場合
- 工学キーワード(必須)/臨床キーワード(必須)
大分類 | 中分類 | 小分類 |
---|---|---|
循環器 | 虚血性心疾患 | |
心筋症 | ||
心機能 | ||
左房 | ||
右心系 | ||
大動脈弁 / 僧帽弁 / 三尖弁 | ||
SHDインターベンション | ||
肺高血圧 | ||
先天性心疾患 | ||
腫瘍 | ||
血栓 | ||
感染性心内膜炎 | ||
心膜疾患 | ||
血管 ※血管疾患における心機能評価 | ||
Onco-cardiology | ||
新技術、その他 | ||
血管 | 頸動脈 | |
大動脈 | ||
四肢動脈 | ||
四肢静脈 | ||
腎動脈 | ||
新技術、その他 | ||
呼吸器 | 呼吸器 | |
新技術、その他 | ||
消化器 | 肝臓 | 肝腫瘤 |
びまん性肝疾患 | ||
脂肪性肝疾患 | ||
門脈圧亢進症 / 肝血流 | ||
膵臓 | ||
胆嚢 / 胆管(胆道) | ||
脾臓 | ||
消化管 | ||
新技術、検(健)診、その他 | ||
乳腺 | 乳腺 | |
新技術、検(健)診、その他 | ||
甲状腺頭頸部 | 甲状腺、副甲状腺 | |
頭頸部 | ||
新技術・検(健)診・その他 | ||
産婦人科 | 周産期 | 母体 |
胎児/新生児 | ||
生殖内分泌 | ||
腫瘍 | ||
女性医学 | ||
新技術、その他 | ||
腎・泌尿器 | ||
後腹膜 | ||
副腎 | ||
腎 | ||
尿管 | ||
膀胱 | ||
前立腺 | ||
尿道 | ||
陰嚢内容 / 陰茎 | ||
新技術、その他 | ||
運動器 | 関節 | 関節リウマチ |
関節不安定性評価 | ||
骨評価 | ||
靭帯評価 | ||
腱評価 | ||
血流評価 | ||
筋 | 弾性評価 | |
血流評価 | ||
超音波ガイド下治療 | 筋膜リリース | |
神経ブロック | ||
腱鞘・筋膜切開 | ||
新技術、その他 | ||
眼科 | 眼科 | |
新技術、その他 | ||
検(健)診 | 検(健)診 | |
新技術、その他 | ||
小児 | 小児 | |
新技術、その他 | ||
体表 | 皮膚 | |
新技術、その他 | ||
麻酔 | 神経ブロック | |
新技術、その他 | ||
教育 | 教育 | |
新技術、その他 | ||
point of care | 救急 | |
病棟 / 外来 | ||
在宅 | ||
新技術、その他 |
大分類 | 中分類 | 小分類 |
---|---|---|
基盤技術 | 基礎音響特性 | 音速/音響インピーダンス |
減衰 | ||
散乱 | ||
非線形効果 | ||
超音波診断の安全性と音響作用 | 加温(熱的作用) | |
バブル/キャビテーション(非熱的作用) | ||
音響放射力(機械的作用) | ||
音響化学的作用 | ||
診断安全性 | ||
超音波治療と基になる音響作用 | HIFU治療(熱的作用) | |
HIFU治療(非熱的作用) | ||
LIPUS治療 | ||
音響化学治療 | ||
バブル・キャビテーション応用治療 | ||
衝撃波治療 | ||
治療安全性 | ||
超音波照射生体作用/動物実験 | ||
機器基本 | トランスデューサ | |
探触子 | ||
音場計測/音場制御 | ||
ビーム偏向 | ||
性状/機能計測 | 計測標準化/ファントム | |
血流計測/ドプラ計測 | ||
変位・歪み計測 | ||
粘弾性計測 | ||
組織性状 | ||
骨 | ||
肺 | ||
臨床機器 | 信号処理/画像解析 | |
診断装置/治療装置 | ||
携帯型超音波診断装置 | ||
標準化/DICOM | ||
新技術、臨床応用途上技術 他 | フュージョンイメージング | |
生体内温度計測 | ||
造影剤 | ||
内圧測定 | ||
超音波内視鏡(EUS) | ||
血管内超音波(IVUS) | ||
管腔内超音波(IDUS) | ||
高周波超音波/超音波顕微鏡 | ||
光超音波 | ||
超音波CT | ||
3次元処理 | ||
人工知能応用/ビッグデータ/インフォマティックス | ||
ナビゲーション | ||
テレメディシン/在宅医療 | ||
薬物送達 | ||
その他 | 実験技術 | |
アーチファクト | ||
その他 |
9. 特別プログラム 公募演題
応募時の注意点
- 超音波医学に関するもので、未発表のものとします。
- 筆頭著者、共著者とも、本学会の会員であるか否かは問いません。
- 利益相反の有無、倫理規定について申告してください。
- 特別企画として採用されなかった場合は、一般演題として審査を受けることができます。
- 同時に奨励賞演題へは応募できません。
審査方法
ご提出いただいた抄録を審査したうえ、3月中旬頃に採否をメールにて通知いたします。
公募セッション
ご提出いただいた抄録を審査したうえ、3月中旬頃に採否をメールにて通知いたします。
消化器領域【特別プログラム】
シンポジウムPOCUSの所見が精査超音波でもっとわかる!
ねらいPoint of care ultrasound(POCUS)は初期対応の超音波検査として、多くはポータブルやハンドヘルド型といった超音波診断装置が用いられ緊急性の高い疾患を拾い上げることを目的としている。さらにその所見に対して施行される導尿、腹腔穿刺などの手技補助にも活用されているのが現状である。POCUSで拾い上げられた疾患はその後CT、MRIなどの他の画像検査で精査されることになるが、精査の手段として精密超音波検査も選択の一つであると考えられる。高分解能のBモード、カラードプラ、微細血流イメージング、エラストグラフィ、造影超音波検査などを用いることにより詳細な情報を得ることができ、確定診断、機能評価、治療方針の決定などに用いることも可能である。本学会のテーマである“和と円”になぞりPOCUSと精密超音波検査の長所・短所を再検討し同じ超音波検査として調和できればと考えている。
そこで本セッションでは、POCUSで指摘され得る所見に対し、精査の超音波検査で更に何がわかったか、所見の齟齬が無かったか議論したい。例えば体腔液貯留、水腎症、胆嚢腫大、病変など、超音波検査の意義を深堀りする演題を期待する。
シンポジウム肝腫瘍超音波診療:臨床応用と治療支援の最前線
ねらい肝腫瘍診療における超音波検査は、診断から治療支援に至るまで極めて重要な役割を果たしている。しかしながら、その真価を発揮するためには、単なる画像描出技術の習得にとどまらず、超音波診断学の本質を理解し、その可能性を最大限に活用する高度な専門知識と技術の修得が不可欠である。本企画においては、診断基準を踏まえた造影超音波検査の実践的応用およびタスクシフトの現状と課題、治療における超音波ガイドの安全性・確実性の向上、さらには治療効果判定における客観的評価法の確立まで、肝腫瘍診療における臨床応用と治療支援の各段階で要求される高度な専門技術と最新知見について学術的討論を深めることを目的とする。
シンポジウム超音波でどこまでみえる『血流』
ねらいB-modeで病変を観察した後にその病態をより知るために血流を見に行くと思いますが、近年ではMVFI,CEUSなどより細かい血流評価が可能となっています。見えている血流がはたしてどこまで見えているのか、病理組織から考えてどう読むべきなのか迫ってみたいと思います。
パネルディスカッション胆道疾患診断USかEUSか
ねらい近年、胆道疾患の診断・治療における超音波診断の役割として内視鏡医を中心とするEUSを用いた画像診断、組織採取、胆道ドレナージ術などにやや偏る傾向がある。一方で胆嚢疾患の診断においては経腹壁超音波の方が遥かに優れた性状診断が可能な場合も多く、胆道疾患における経腹壁超音波検査と超音波内視鏡検査における、長所と短所を消化器内科医のみならず超音波検査士とともにディスカッションできるセッションとしたいと考えております。
胆道疾患(腫瘍・炎症・胆道・胆管)などテーマ領域を選定し、EUS・USの利点と限界を発表いただき、画像診断を中心(ドレナージなど治療手技は含めない)に議論できればと考えております。
循環器領域【特別プログラム】
シンポジウム2025ASE左室拡張能ガイドラインを読み解く
ねらい2025年にASE左室拡張能評価ガイドラインが改定された。このガイドラインでは、肺静脈血流の重要性が再評価されたほか、左房ストレインの導入、1型/2型肺高血圧の鑑別、HFpEFの診断アルゴリズムなどの項目が取り上げられている。このセッションでは、このガイドラインを読み解くための研究やレビューに関する演題を広く募集する。
シンポジウム右室と肺循環:小児から成人まで
ねらい右室機能は様々な心疾患の予後規定因子であるが、心エコーによる右室の評価をどう診療に活かすかが課題である。右室機能評価において肺循環の病態と右室との関係は重要であり、疾患ごとに理解を深める必要がある。本セッションでは、先天性心疾患や肺高血圧症などの小児から成人疾患における右室機能評価について議論したい。
シンポジウムWomen's Cardiovascular Diseases:性差医療に活かす心エコー図
ねらい性差医療の視点から、女性循環器疾患に対する心エコー図の活用について議論します。胸痛を主訴とする症例へのmultimodality imagingによる診断戦略、心不全女性患者の予後指標としての心エコーの意義、弁膜症における性差、妊娠中の心疾患を持つ女性におけるリスク管理など、多様な臨床シーンを取り上げ、心エコー図が果たす役割に焦点を当てます。本シンポジウムでは、女性の循環器疾患に関連する心エコー図の応用について、広く演題を募集いたします。
シンポジウムHFpEFを読み解く:表現型アプローチと超音波の融合
ねらいHFpEFは多様な病態を内包する症候群であり、老年性・心房型、代謝異常型、右心容量負荷型、炎症・線維化型などが含まれる。表現型に応じた診療が求められる中、超音波は左房・右室機能や臓器うっ血に加え、心筋ストレインや心外膜脂肪層、血流動態から代謝・炎症背景を間接的に推定できる可能性を持つ。
本シンポジウムでは、こうした多面的な超音波指標を通じてHFpEFの表現型分類と個別化診療への応用を探る。
シンポジウムSHD治療後評価と治療戦略
ねらい本シンポジウムでは、近年飛躍的な進歩を遂げている構造的心疾患(SHD)に対するカテーテル治療後の評価と、その後の治療方針決定における心エコーの役割に焦点を当てます。TAVI、Mitral/Tricuspid-TEER、左心耳閉鎖術、PFO/ASDのデバイス治療が実臨床で広く用いられる中、術後評価の精度は患者予後を左右する極めて重要な要素となっています。特に心エコーは、デバイス留置後の残存逆流や機能評価、心腔・心機能のリモデリングの把握において不可欠なツールであり、治療戦略の最適化に直結します。本セッションでは、各治療の術後評価における最新の知見や課題、さらにはそれに基づいた治療戦略の実際について幅広く公募いたします。本シンポジウムが、明日からの診療に役立つ実践的な知見を共有する場となることを期待しております。
シンポジウムThe Cutting Edge Practice and Research in Tricuspid Regurgitation:三尖弁閉鎖不全症診療の進歩
ねらい高齢者心不全の原因として心臓弁膜症の中でも房室弁逆流が関与する例が増加している。
特に、これまで重要視されてこなかった三尖弁閉鎖不全症に関して、低侵襲カテーテル治療の臨床導入も相まって注目が集まっている。
超音波検査は三尖弁複合体の形態評価、逆流重症度診断に加え、右室機能や肺循環動態、臓器うっ血などを推定することが可能であり、三尖弁閉鎖不全症診療に欠かすことができない。
本シンポジウムでは、これら多彩な超音波指標の有用性について共有し、三尖弁閉鎖不全症の至適治療時期や治療法についての議論を深めたい。
① 三尖弁閉鎖不全症を診る:包括診断における心臓超音波の役割
② 三尖弁閉鎖不全症の重症度評価: どの指標を重要視すべきか?
③ 三尖弁閉鎖不全症における右室機能評価
④ 三尖弁閉鎖不全症における臓器うっ血の評価
これらのテーマでの演題を公募いたします。
シンポジウム治療可能な心筋症を心エコー図法で見逃さない!!
ねらい治療薬が確立されている心筋症(閉塞性肥大型心筋症、AL心アミロイドーシス、ATTR心アミロイドーシス、心ファブリー病、心サルコイドーシスなど)を対象としています。
症例検討会症例検討会~判定に悩む症例集めました~
ねらい臨床の場では、心不全、弁膜症の重症度判定、稀少症例など判定に悩む症例を多く経験する。本セッションでは様々な症例を提示頂き、その症例についてコメンテータを含めて議論し、知識を深めたい。
シンポジウム今求められる心エコー図検査の精度管理
ねらいISOや病院機能評価など外部機関による検査室の機能評価が必要とされる場面が増え、これまで、現場での直接的な指導に委ねられてきた心エコー図検査教育においても精度管理の必要性が求められるようになった。しかし、具体的にどのように取り組めばよいのか悩んでいる施設も多く、本セッションでは、①精度の高い計測のポイント、②内部精度管理(機器の精度管理)、③内部精度管理(技術の精度管理)、④外部精度管理の課題と展望。以上の4つのテーマを元にパネルディスカッションを企画いたしました。
血管・脳神経領域【特別プログラム】
パネルディスカッション血管エコーの新人教育を考える
ねらい血管エコーはいろいろな領域を勉強する必要があります。普段、皆さんが自施設で血管エコーの新人教育している方法、こういったことを意識しています、問題点はここにあります、など、各施設が行っている新人教育について解説していただき、よりよい教育方法を模索したいと思います。
パネルディスカッション血管エコー標準的評価法に物申す
ねらい標準的評価法が順次改定となり、計測すべき項目や内容も変化しています。しかしそれが実臨床でどこまで有用であるのか?使いにくい項目は?など実際の現場の意見も今後の改定に必要です。本セッションでは頸動脈、下肢動脈、腎動脈、下肢静脈、大動脈、シャントのいずれかについて、取り上げてほしかった内容や項目、今後改定して欲しいところをご指摘いただき、今後に向けて協議したいと思います。
パネルディスカッション血管エコーレポートの雛形を見直す 追加する項目と削除する項目
ねらい標準的評価法が順次改訂となり、計測すべき項目や内容も変化しています。それに合わせてこれからの血管エコーレポートの雛形を見直し、臨床に伝えるべき実用性の高いレポートとはどういったものがよいか、自施設で使用している頸動脈、下肢動脈、腎動脈、下肢静脈、大動脈、シャントなど、いずれかの領域のレポートについて、見直すべき項目をディスカッションしたいと思います。
症例検討会みんなで病態を読み解こう!この症例解りますか?~血管エコー編~
ねらい皆さんが経験した、血管エコーが診断の決め手となった症例を提示していただき、診断に至った経緯やエコー画像でみるポイントなどをアンケートやクイズ形式にして進行してもらいたいと思います。最後に講演者の解説を入れて、皆さんと知識の共有につなげたいと思います。
甲状腺・副甲状腺領域【特別プログラム】
シンポジウム超音波診断による副甲状腺局在診断の精度向上
ねらい2025年5月に発行された「副甲状腺機能亢進症診療ガイドライン2025」では、術前局在診断における超音波の役割が明確化されました。本シンポジウムでは、単腺性典型例に加え、多腺疾患・再発例・腎性など診断困難例を含む幅広い経験や工夫を共有し、超音波診断の精度向上について議論します。
シンポジウム甲状腺癌の分子生物学的特性と超音波所見の関連
ねらい分子標的治療薬の適応拡大により、甲状腺癌診療において遺伝子変異プロファイルに基づく個別化医療が求められています。超音波は第一選択の画像診断として、腫瘍の形態や血流所見から分子病理学的背景を推定し得る可能性があります。本シンポジウムでは、超音波所見と分子特性との関連を明らかにし、今後の診療や治療戦略に資する新たな知見の共有を目的とします。
腎・泌尿器領域【特別プログラム】
シンポジウム29MHz超音波の世界
ねらい29MHz経直腸超音波の登場により、前立腺の描出能や前立腺癌の診断が大きく変化している。さらに、MRI融合生検との併用により、focal therapyやactive surveillanceといった治療選択にも新たな影響を及ぼすようになった。本シンポジウムでは、29MHz超音波によって変貌しつつある前立腺癌診療の現状と可能性について、実際の臨床経験を交えて理解を深める。
シンポジウム超音波はMRI・CTに勝てるか?―泌尿器科領域からの挑戦―
ねらい泌尿器科領域の画像診断では、症例検討や報告においてCTやMRIが主流であり、超音波検査はその潜在的有用性は高いにもかかわらず、しばしば軽視されているのが現状である。本シンポジウムでは、泌尿器科領域における超音波検査の役割を再確認し、その優位性と適切な活用方法を改めて考える。CT・MRIとの比較を通じて、超音波検査の真の価値に迫る。
シンポジウム小径腎癌の臨床と超音波
ねらい近年、T1a(4cm以下)の小径腎癌の発見が増加している。背景には、健康診断や他疾患の精査に伴う偶発的な発見の増加がある。診療現場では他疾患精査においてCTで見つかることが多いが、健康診断では超音波検査が発見の契機となる。本シンポジウムでは、小径腎癌に焦点を当て、診断・経過観察における超音波の意義を再評価する。
シンポジウム泌尿器科救急における超音波診断 ―各領域からの視点―
ねらい泌尿器科救急においても、超音波検査は欠かせないツールである。単なる診断にとどまらず、危険な鑑別疾患の除外や早期診断にも極めて有用である。本シンポジウムでは、泌尿器科領域の代表的な救急疾患を整理しつつ、他領域の鑑別も含めて考察し、明日の救急外来で即実践できる診断力を磨くことを目的とする。
シンポジウム泌尿器科のけんしん〜頻度の高い疾患総まとめ〜
ねらい「けんしん」において超音波検査で認められる泌尿器科領域の代表的な疾患や病態として、尿路結石症、腎腫瘍、水腎症が挙げられる。いずれも泌尿器科医の診察が必要となるため、「けんしん」 であっても、治療方針の決定の助けになるような一定の精度をもった描出と記載が求められる。本シンポジウムでは、超音波検査そのものに加えて、尿潜血陽性やPSA高値など、健診における泌尿器科領域の課題を総括し、臨床現場での適切な対応について理解を深める。
検査士領域【特別プログラム】
パネルディスカッション多職種における超音波の活用と教育
ねらい近年メディカルスタッフが行う超音波検査は検査室で技師が行うのみならず、看護師・臨床工学技士・理学療法士など多くの職種でそれぞれの需要に応じて超音波装置を用いた観察を行っている。そこで各職種で求められている超音波検査の役割や重要性、そして求められているスキルや知識、実際に行われている超音波検査の教育体制等についてを共有し、他職種横断をターゲットとした今後の目指すべき教育のあり方や求められる環境について議論することを目的とする。
シンポジウムエコーDX
ねらい超音波検査におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、検査効率や品質の向上に加え、情報共有や教育体制の強化にも寄与する。AIによる自動計測、自動body mark/描出支援、情報通信技術を活用した遠隔医療、データ共有など、属人性の高い業務の標準化が可能となりつつある。本シンポジウムでは、検査士のみならず、医師、看護師、教育職など多職種の立場から、超音波業務のDX推進に向けた取り組みや課題、今後の展望について共有・議論する。
シンポジウム検査室を飛び出す技師(Beyond the Echo Lab)臨床現場における超音波技師の役割再定義
ねらい近年、超音波検査技師の活躍の場は検査室にとどまらず、手術室、救急外来、ICU、カテ室など、多職種が連携する臨床現場へと広がっています。本セッションでは、「検査室を飛び出す技師 チーム医療」をキーワードに、心臓・血管・腹部など多領域にわたる超音波検査において、技師が現場でどのように関与し、診療の質やスピード向上に貢献しているかを紹介します。現場ならではの判断力、即応力、コミュニケーション力が求められる実例を共有することで、これからの超音波検査技師の役割拡大と、チーム医療における存在意義を再認識する場とします。
キャリア支援・ダイバーシティー推進委員会委員会企画
ねらい本セッションは、コンペティション形式による「私の自慢の超音波画像」プレゼンテーションです。
循環器・消化器・産婦人科の合同企画として開催し、症例報告形式で、特にエコー技術や基礎研究の成果に注目した演題、他科の方にも理解しやすいプレゼンテーションを期待しております。
発表者の対象は卒後15年目までの医師とし、応募多数の場合は委員会による審査にて発表演題を選出いたします。
指定審査員および会場参加者による投票で審査し、上位3名を表彰いたします。なお、入賞者(上位3名)には日本超音波医学会第100回学術集会の参加費免除の特典がございます。
若手の先生方の積極的なご応募を心よりお待ちしております。
Early Career部会 第3回領域横断エコリンピック2026
※マイページの特別プログラム公募演題ボタンをクリックし、応募される領域(消化器・循環器・産婦人科)から【Early Career企画】第3回領域横断エコリンピック2026を選択してご登録ください。